【今日から使える接客術】動的待機って、こういうこと

2018/01/28 04:30 更新


 お客様が入りやすい空気感、演出出来ていますか?そのキーは、スタッフがお客様を待つ姿勢にあります。早速見ていきましょう。

 出典:「レックスタッチ

 気持ちを動かす

 スタッフが仁王立ちをして、入口を睨みつけていたら、お客様が入りにくい。だから、商品整理、補充、清掃などなにか作業をしながら動くことで、入りやすい空気をつくりましょうというのが、動的待機として言われる事です。

 結果、どうなっているか?___作業に集中してしまい、肝心のお客様を無視しているスタッフ。だれに声をかけているのかも曖昧なまま、ただフロアを歩き回って、声出しをしているスタッフ。

お客様を待っている姿勢、見直してみましょう

 動的待機・・・間違いではありませんが、動きながら待機をすることではありません。そうではなくて、「いつでも、お客様に対してアクションを起こせるように、備えていること」です。「動きながら」ではなく、「動けるように」が正しい解釈です。

 通路のお客様に、気持ちを向けている。お迎えの態勢を整えている。必ずしも、動く必要などありません。

  • 今日は、どのような会話で話しかけようか?
  • 今日は、どのように商品をお勧めしようか?
  • 今日は、どんなお客様との出会いがあるだろうか?
お客様に気持ちを向けて、待ちましょう

 スタッフが、自分自身のテンションをコントロールすることが、動的待機です。

 レジに張り付いて、下を向いてパソコンとにらめっこしているスタッフと、動物園のクマのように意味なく、売場をぐるぐると歩いているスタッフがいる店。こういう店が、驚くほど多いのです。

美しく立つ。

美しく歩く。

 姿勢と表情でお客様を招き入れます。動的の「動」とは、お客様に対して気持ちを動かすという意味です。

 ■レックスタッチ」運営元について
藤永幸一  20年のアパレル体験で痛感したこと=仕事の悩みは、本当のところ、「人間関係」。2000年に、「レックス」を設立。「仕事を楽しむスキル」を学んで、「元気な現場」をつくるサポートをスタート。


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