いよいよ売り場でコートが動き始めましたね。冬のアイテムで、接客が楽しい筆頭はコートではないでしょうか。
単価が張りますし、それなりにお客様も身構えてきます。こちらも緊張感をもった接客を楽しめます。
そんなコートの接客のとっかかりに、こんなフレーズはいかがでしょうか?
- 「コートは、後姿で勝負してください」
- 「振り返らせるコートを選びましょう!」
「いい」コートを着ていると、自信が生まれます。それが歩く姿勢を変えてしまいます!すれ違って、思わず振返りたくなる。そんなコートを選ぶ際には、試着してもらったら、必ず後姿を見てもらってください。
2枚目、3枚目という場合は別にして、コートは売場にある一番高いものからお勧めするのが基本です。いいものは、値が張るのが当然なのです。
この頃は、若い世代のブランドで、アクリル素材のものもたくさん出回っています。若いからアクリル素材でも、寒さなんて何のそのでしょう。それに、アクリルってけっこう温かい!
「ウールが15%入っています」と商品情報をそのままセールストークにしているスタッフには、びっくりさせられたことがあります。ウールがすこし入っているというのは、けっして自慢すべきセールスポイントではありません。
今日のまとめ
- 売り場にある一番高いコートから勧める
- 試着したお客には後ろ姿を見てもらう
- ウール何%などの商品情報は二の次
最後に、コートは防寒が目的ですが、コートは脱いだときにも着ている人を演出します。ホテルやレストランのクロークで預けるときなど、素材の良さは軽さにでますし、ブランドネームも見えるからです。お客が自信をもって着られる1着を選ぶお手伝いをしましょう。
書き手:藤永幸一
20年のアパレル体験で痛感したこと=仕事の悩みは、本当のところ、「人間関係」。2000年に、「レックス」を設立。「仕事を楽しむスキル」を学んで、「元気な現場」をつくるサポートをスタート。