三陽商会「ザ・スコッチハウス」秋冬 日本進出50周年企画を訴求

2023/08/04 10:59 更新


ブランドの強みである、きれいなカラー、タータン、定番品を軸に打ち出す今秋冬物

 日本進出50周年を迎える三陽商会の「ザ・スコッチハウス」は23年秋冬物でブランドの強みを生かした企画を強化する。強みである①きれいなカラー②タータン③定番品——を軸にマンスリーで重点商品を打ち出す。新規顧客の獲得を狙い、21年春夏からスタートした都会的な新ライン「アーバンコレクション」も拡充する。

(大竹清臣)

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 今秋冬は、スコットランドのエジンバラのナイトシーンから発想した、トラッドベースに遊び心を加えたモダンなスタイルを提案する。カラーではウィンターホワイトなどきれいな配色をニットアイテムなどで表現し、ギフト需要を喚起する。ハウスタータンである「カイリーン」を大柄にしたジャカードカーディガン(税込み3万6300円)で50周年限定色を出す。50周年企画では同社の福島工場でフル毛芯仕立てをしたカシミヤ100%のジャケットも提案する。10月に日本進出50周年のフェアを店頭で開催する。定番では現代的にアレンジしたミリタリージャケット(6万500円)も揃える。

 そのほか、毎月実施している宣伝販促施策と連動した商品では、秋物立ち上がりの8月にカスタムメイドポロシャツ、後半の11月には、シルク混で柔らかい撥水(はっすい)性に優れたダウンウェア(8万8000円)などを揃えたアウターを訴求する。

 アーバンコレクションでは、常設店舗を25店から34店舗に拡大する。同コレクションのコアな5型の販売は全店舗に拡大し、新規顧客の獲得とともに、既存顧客の買い替え促進を目指す。同社の80周年記念企画では、ファッション性と機能性を融合したアーバンコレクションの代表モデルであるハイランダー(8万8000円)のアウターを打ち出す。ハイランダーは表地の2層の「ゴアテックス」はリサイクルポリエステルを使用。中わたには「光電子」ダウンを採用している。店頭フェアは9月に組む予定。

 なお、今春(3~4月)の売り上げは前年同期比8%増。既存店ベースは25%増だった。旅行需要の回復でジャージージャケットやアジャスタブルフィットパンツが動いた。



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