暖冬で重衣料の販売が苦戦した23年秋冬のレディス市場では、汎用性が高いスウェットシャツが売れた。ウールコートやダウンジャケットは鈍かったが、毛足のある素材のジレやカーディガンは好調だった。継続トレンドのデニムやシアーのアイテム、クロップトトップも良かった。
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ベーシック×デザイン
1位はスウェットシャツ。気温が予測できない中、重ね着すれば長く着られると、シーズンを通して売れ続けた。ハーフジップや異素材との切り替え、フリンジなどの装飾で変化を出したデザインが今年は受け、薄手のロングTシャツも出た。
もこもこ、ふわふわとした素材の服も人気だった。2位のシャギーのカーディガンとプルオーバーは、秋の立ち上がりから動いた。ヤング向けの店で「シャギーアイテムは間違いなく売れる」声もあった。
フェイクファー、ボアのジレは3位にランクイン。秋冬の気分を取り入れられるアイテムとして伸び、袖が付いたジャケットタイプも反応が良かった。ファーやボア、スエードをドッキングしたブルゾンが、デザイン性の高さで気温に左右されず売れた店や、ボアのベストが9月に先物で動いた店もあった。