韓国ファッションの裾野がプチプライスからミドルプライスまで広がりそうだ。韓国ファッションセレクトEC「サードスプリング」「ナウアイスタイル」の運営や、韓国アパレルの輸入・販売などを手掛けるリアルコマース(東京、崔瀚友社長兼CEO=最高経営責任者)は9月20日、韓国のデザイナーブランドを集めたEC「アッパーステージ」をゾゾタウンにオープンした。
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同社は07年に設立。韓国の東大門市場で仕入れた旬のアパレルを日本で販売し成長してきた。ここ数年は韓国ファッションの提案をより強め、売り上げを伸ばしている。近年、事例が増えている商業施設の韓国ブランド販売などにも関わっている。
これまでは、サードスプリング(自社EC、ゾゾタウン)とナウアイスタイル(楽天市場、ショップリスト、キューテン)で平均価格4000円前後の低価格な韓国ファッションブランドの販売に力を入れていたが、「低価格帯は韓国では飽和状態。市場を広げる次の一手」(野口ひかるマーケティングマネージャー)として平均価格1万円前後の中価格帯商品を主とした「アッパーステージ」をオープンした。
アッパーステージは現在、レディス・ユニセックスを中心としたアパレル・バッグ14ブランドを扱っている。開店から間もないが、ユニセックスのストリートウェア「アンダースンベル」「サーティーンマンス」が認知度の高さから好調に売れているという。レディスバッグ「ファインドカプア」も反応が良い。
今後はアッパーステージで扱うブランドを増やしていくほか、ゾゾタウン以外のECモール出店や実店舗での期間限定出店なども検討する。
同社の年商は約12億円。アッパーステージでは月商1500万円規模を目指す。