日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW推進機構)は、3月14~19日に開催する「楽天ファッション・ウィーク東京2022年秋冬」の詳細を発表した。「東京発・日本ファッション・ウィーク」として今回で34回目。参加ブランドは、前回の21年8月開催より若干増えて合計54となった。うち初参加は17。フィジカル30、デジタル24のショーを予定し、これまで30%にとどまっていたフィジカルショーが半数を超えた。昨年に「トーキョー・ファッション・アワード」「ファッション・プライズ・オブ・トーキョー」を受賞した9ブランドの凱旋(がいせん)ショーが加わったほか、「20年10月以降、コロナ禍で安心・安全のショーの運営を徹底してきたことでブランドの意欲が高まってきたのでは」(古茂田博事務局長)と見る。
楽天が冠スポンサーとなって3年目となる。日本発のファッションブランドを支援する「バイアール」プロジェクトは、「トーガ」と「トモコイズミ」がフィジカルショーを行い、楽天ファッションの特設サイトとアプリを通じてライブ配信。
また、国が推進する「日本博」の一環で、文化庁と日本芸術文化振興会とJFW推進機構の共催によって、「ブラックミーンズ」がフィジカルショーで初参加する。昨年行われた展覧会「ファッション・イン・ジャパン1945‐2020流行と社会」に連動したもの。
フィジカルとデジタルの融合によるプラットフォームの進化に向けた取り組みにも力を入れる。公式のキービジュアルは、音楽とアニメーションを交えたムービーを初めて制作した。デジタルの世界でファッションに興味を持つ客層にもアピールしていく。