業界ビギナーのプリ子と学ぶ「靴」業界のあれこれ

2018/08/11 06:30 更新


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 今回は「靴」市場の今とそれを取り巻く環境を、業界ビギナーのプリ子が繊研新聞社の記者に聞きます。

Q.今、靴の市場はどのような状況ですか?

 A.市場規模は1兆4000億円と言われています。大半はアジアから輸入した製品です。17年の輸入実績は、前年比2.2%増の6億5125万6537足、輸入額は1.2%増の5675億4070万円でした。

 世界的なトレンドとも言えるスニーカーの消費志向がさらに進み、革靴やケミカルシューズは前年割れしているのに対し、ゴム製履物類は5.1%増の約6500万足、輸入額は11.7%増の約910億円。単価も6.2ポイント上昇しました。

画像はイメージです

 百貨店でもスニーカーを豊富に品揃えするようになり、ファッションブランドなどの高額商品も売れたためです。18年もその傾向は続いています。

 一方、革靴の消費は落ちており、16年は輸入額が10%近く伸びたイタリア製婦人靴も前年割れしています。

Q.国内生産の状況はどうなっていますか?

 A.革靴に関しては、17年の生産足数は3.1%減の1325万3725足。10年程前は1800万足を超えていましたが、前年割れが続き、東京・浅草を中心とした革靴産業の縮小に歯止めがかかっていません。

 主販路となる百貨店の消費の低迷によって一昨年には大手婦人靴卸の統廃合があり、その影響で中底やヒールなどの靴資材を揃えることも難しくなっています。

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 そういった経緯から、全日本革靴革靴工業協同組合では、産学官で研究開発した日本人向けの靴型を生かして認証基準を定め、店頭で安定した品質を啓発するとともに、国産のサプライチェーンの維持に努めています。

 最近は、神戸・長田などで生産されるケミカルシューズが健闘しています。主力の婦人靴の17年の生産足数は2.5%増の1106万1000足で、16年に続く微増です。アジア製品に比べると単価は高くなりますが、小ロットで繊細な物作りを可能とすることから、デザイン性の高さを優先する国内のセレクトショップから引き合いがあります。


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