PFAS(有機フッ素化合物)への関心が高まっている。繊維ファッション分野では長年、撥水(はっすい)剤、防水透湿素材などに使用され、非フッ素への転換が課題となっている。繊研新聞社が1月30日に開いたセミナーから、基本情報、パタゴニアやファーストリテイリングの取り組みなどを4回に分けて紹介する。第1回は本紙の中村恵生記者による「規制の基本情報・繊維アパレルの課題」について。
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PFASとは有機フッ素化合物の総称で、種類が5000以上とも1万以上あるとも言われる。耐熱性、耐薬品性などに優れ、フライパンのコーティング、消火剤、塗料といった幅広い用途に使われてきた。