決済は売り上げ増の原動力 顧客データがリスク対策のカギ(Adyenアジア太平洋地域社長 ウォーレン・ハヤシ)

2024/06/25 15:00 更新有料会員限定


データ活用で顧客体験を向上し、収益が高められる

 小売業はクレジットカードの不正利用被害やその対応などで収益に影響を受けていると言われています。ここではセキュリティーを担保しつつ収益を維持し、顧客行動の把握に決済データを活用して売り上げ増加を目指すことについて考察します。

日本と欧州の違い

 キャッシュレス決済の比率が高まり、クレジットカードでの支払いが年々増加していますが、それに伴い不正利用被害も増加しています。日本クレジット協会によると、23年のクレジットカード不正利用被害額は過去最高の541億円に達し、前年から104億円も増加しました。業界全体での対策が急務であり、経済産業省は全てのEC事業者に対し、25年3月末までに、本人認証「3Dセキュア2.0」の導入を求めています。

 一方、EC事業者の間では「3Dセキュア2.0」の導入に関して、ランニングコストや、導入コストへの懸念が高まっています。セキュリティー対策と売り上げ確保のバランスについて、十分な理解が得られていない現状です。

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