【パリ=小笠原拓郎】23年春夏パリ・オートクチュールは、クチュールのもつハンドクラフトのテクニックを生かしながら、モードとしての新鮮さをどうアピールするかが問われている。顧客に対するパーソナルなビジネスとはいえ、それがクラシックでコンサバティブなものにとどまっていていいわけではない。オートクチュールといえども、モダナイズは不可欠だ。
(写真=大原広和)
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ヴァレンティノはアレクサンドル3世橋のたもとに「クラブクチュール」なる空間を作り出した。クラブカルチャーとオートクチュールという対極にあるような概念を取り入れて、新しいスタイルを作る。