23~24年秋冬パリ・コレクション スタンダードを解体、再構築

2023/03/09 06:27 更新有料会員限定


 【パリ=小笠原拓郎、青木規子】23~24年秋冬パリ・コレクションは、スタンダードの解体、再構築の流れが広がっている。デイリーに着られるクルーネックセーターやツインニット、マスキュリンなテーラードジャケット、クラシカルなビュスティエドレスといった定番の新しいバランスを探ってよみがえらせる。新しいのはスカートの裾の一部分をチェーンやストラップでつってアンバランスなフォルムを作る手法。オーバーサイズのジャケットはタックやコルセットでウエストを絞るデザインが増えている。

【関連記事】23~24年秋冬パリ・コレクション マスキュリンとフェミニンの間の美しさ

 シャネルのショー会場に入ると巨大なカメリアのオブジェが置かれている。そこに映し出されるのは、メゾンのアンバサダーを務める俳優の小松菜奈の映像。ブランドのアイコンでもあるカメリアに焦点を当てた。

 ツイードコートやレザージャケットにはカメリアの刺繍が施され、コンビネゾンのポケットにもカメリアの装飾がされる。セーターやジャケット、ドレスなど、あらゆるアイテムにカメリアの柄が立体的な造形を描く。明確なカメリアの柄以外にも、ポケット位置にフェザー刺繍をポンポンのように飾ったドレスなど、花を思わせる立体的な装飾が続く。ふわふわと風をはらむ花の装飾がエレガント。モヘヤタッチのグラフィックのようなカメリア柄のニットもある。

シャネル

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ログイン契約して読む

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事