パルコの購買型クラウドファンディング(CF)「ブースター」は、CF運営の国内最大手、キャンプファイヤーと業務・資本提携した効果で、事業を順調に拡大している。昨年7月26日に共同運営を開始して以降の資金調達額は提携前に比べて約2倍となった。
調達目標金額達成率、1件当たりの平均資金調達額も大きく伸びた。「リアルな場を持つパルコとCFに知見があり、ウェブマーケティングに優れたキャンプファイヤーの強みが共同運営によって今まで以上に発揮できた」(佐藤貞行コラボレーションビジネス企画室クラウドファンディング企画部部長)という。
(有井学)
【関連記事】パルコとキャンプファイヤー ショールーム型店を開設
提携後から現在まで、実施したプロジェクトは約30件。目標金額達成率は80%以上で、提携前に比べて10ポイント上昇した。国内のCFサイトの平均は「40~50%で、かなりの高水準」だ。1件当たりの平均資金調達額は提携前の200万~250万円から、320万円に増加している。これも国内平均の44万円(民間調査機関調べ)に比べると高い。