オンワード「ジョセフ・アブード」 春夏プロパー6%増

2018/08/02 06:28 更新


 オンワード樫山は、「ジョセフ・アブード」で、ジャケットやアウターを強化したことでブランド全体の売り上げを押し上げた。今春夏はプロパー売り上げが前年同期比6%増と市況が厳しい中で健闘した。今秋もアウターとセットアップを仕掛ける。

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 今春夏商戦は3~4月が25%増ペースで推移したものの、構成比の高い洋品アイテムが中心の5~6月は低迷した。セールの売り上げは2ケタ増だが、想定以上の盛り上がりはない。そうした中でも着用期間が長いシーズンレスなアイテムはヒットした。ライナーが着脱可能なタイプや春先から夏まで着られる高機能素材使いなどのジャケットや羽織り物が支持された。例年なら盆明けに秋物に切り替える8月はセール品に加え、実需対応のジャストシーズン企画を強化する。

 秋の立ち上がりにはシーズンレスな合成皮革のブルゾンを仕掛ける。ストレッチやウォッシャブル性に優れ、撥水(はっすい)、防風機能を備えたレジャーや旅行にも最適なウェアだ。ライダーズタイプが4万3000円、スタンドカラータイプが3万9000円。エンボス加工でリアル感があり、秋口にはTシャツの上から軽く羽織れる。その後、昨年実績があるツイード調のフリースジャケットの進化版を投入する。9月に両商品とも店頭で試着キャンペーンを実施し着心地を体感してもらい、再来店での購入を含め、ロングセラーを狙う。

 高機能なセットアップも充実する。スエード調の人工皮革「エルモザ」を使い、ストレッチが利いた上品なテーラードスタイルを提案する。ジャケットで4万9000円。そのほか、シルクのような光沢がある上質なオーガニックのジョーコットンシリーズでもコーデュロイのセットアップを出す。同シリーズは秋冬に品番を拡大する。

シーズンレスな合成皮革のブルゾン


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