店長のお悩み相談所‐4 商品が変わって売れない

2016/11/06 06:00 更新


 

  売り上げ目標の達成が厳しい中で、本部とスタッフの板挟みになって悩んでいる店長の悩みを聞く機会が増えています。店長が元気で、楽しそうに仕事をしているショップは明るいのですが、店長が悩みを抱えて憂い顔をしていては店の雰囲気が暗くなります。そんな、店長専用の、「お悩みスッキリ相談所」を開設いたしました。

(リテールコンサルタント 西村宏子)

 

プリ子


Q4. 商品のテイストが180度変わって、スタッフが売りにくいと投げやりです。

 

相談相手


A4. スタッフは変化を嫌い、現状維持を願っています。そのほうがラクで、見通しが立てやすいからです。

 

 店長はスタッフ、商品、店舗を最大限活用して、売り上げ(利益)と顧客を最大数まで引き上げるのが仕事ですから、スタッフのレベルに合わせて、店長までレベルを落とさないこと。「商品や店の立地がダメ」とか「スタッフがダメ」と愚痴を言う店長がたまにいますが、それは天に向かって唾をすることと同じ。運営力、マネジメント力がないことを自ら認めるようなものです。

 

お悩み・テイスト2

 

 意地でも自店と商品とスタッフの悪口は言わないこと。本社のMD担当者と連絡を取って、このような商品構成に変えた理由を確認し、どういう風に販売したらよいのか売り方を相談します。スタッフには、「客層を広げ、売り上げアップするチャンス!」「既存のお客様にイメージチェンジをお薦めしよう!」「まずは商品を着てみて、いいとこ探しをしよう」と、前向きにスタッフの気持ちを引っ張っていけるといいですね。

  それでも売り上げ、買い上げ客数増につながらない場合は、お客様の声、スタッフの販売時の感触、断られた原因などとともに、毎日の売り上げ枚数を過去のデータと比較して、どう売り上げが推移しているか、数量的に記録したリポートを用意した上で、頑張っても顧客のニーズに応えられなかった、どのように販売したら売れるか本部の指示を仰ぎましょう。  

(続く)

※繊研新聞2013/03/18 日付「販売・リテイリスト支援のページ」掲載内容を再編集



この記事に関連する記事