【ニューヨーク=杉本佳子通信員】26年春夏ニューヨーク・コレクションは、薄手の素材を使ってドレープを入れたフルイドシルエットが広がっている。軽い素材で仕立てたアウター、ウエストにタックやギャザーをたっぷり入れて裾を絞ったりバルーンヘムにしたりしたパンツが目立つ。色は白と黒が多い。
アルトゥザッラがゲストの座席に置いた小説は、小川洋子著『密やかな結晶』。つかの間の記憶、見覚えがあるけれどよく見るとちょっと違う錯覚に着目した。花、羽根、レースといったフェミニンな要素を、シャープでモダンな都会の女性に似合う仕様で取り入れる。