《トップインタビュー2024》日清紡ホールディングス社長 村上雅洋氏 〝正しくもうける〟を貪欲に

2024/01/23 11:30 更新有料会員限定


村上雅洋氏

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データでつなぐ

 ――23年度を振り返って。

 重要なトピックスは、欧州でブレーキ事業の一翼を担ってきたTMDグループの譲渡と、日立国際電気の連結子会社化です。

 TMDの事業譲渡については、自動車のxEV(電動車)化と欧州での粉じん規制に伴う、将来の事業リスクを見越した損切りです。ブレーキ事業をやめるわけではありません。日清紡ブレーキの強みである、世界トップシェアの銅レス・銅フリー摩擦材のような強くて将来的に明るい領域に、より集中するということです。

 事業譲渡に伴って損失が出て、前期(23年12月期)の最終損益は赤字になりますが、一過性のものです。

 ――日立国際電気の子会社化について。

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