日清紡ホールディングス(HD)とステラリンク(東京)は、ローカル5G(エリア限定利用の次世代高速・大容量通信ネットワーク)を使い、4K解像度レベルの高精細な動画の伝送に成功したと発表した。この技術を自走式デジタルサイネージロボットに搭載し、「サイネージを見る人に合わせた最新のコンテンツを表示する」など訴求効果の高い情報提供に利用する考えだ。
日清紡HDは、ICT(情報通信技術)を使ったソリューションベンダーのステラリンクと自走式デジタルサイネージロボットを開発している。人を感知すると近寄り、性別や年齢などその人に合わせたコンテンツを表示できる。例えば、空港でのフライト情報やSCの店舗情報の提供などだ。技術の肝は、動くロボットにワイヤレスで大容量のデータを瞬時に伝送すること。今後、情報の提供だけでなくディスプレー越しの会話やアバターとしての活用も検討している。