新潟三越伊勢丹は、地元のモノ・コトを発信するキャンペーン「ニイガタ越品」の打ち出しを強める。16年春にスタートした同キャンペーンは1年間で4回の全館イベントを行い、地元の商品の販売や産地と消費者をつなぐバスツアーなどを企画してきた。
17年は①オリジナルブランドの開発②ショップの常設化③ウェブ発信強化④首都圏進出――の四つを計画する。
オリジナルブランドは「ニイガタ・エッピン・アイ」の名称で販売する。既に16年11月にニットメーカーの高橋ニット(新潟県五泉市)と組み、地元の顧客ニーズを反映したニットウェアを販売したが、こうした取り組みを拡大する。
納得できる価値と価格のバランスで価格への信頼感を高め、定番商品に顧客が要望するディテールを取り入れ独自性を出すとしている。婦人服、紳士服、服飾雑貨、食品などのカテゴリーを予定する。
4月11日には新潟伊勢丹2階に「ニイガタ越品」の常設ショップを開設する。オリジナルブランドの販売拠点、若手デザイナーや生産者のインキュベーションの拠点としての機能を持たせ、月・週単位ごとにテーマを決めて編集する。
全国を視野に入れた販売にも取り組む。三越伊勢丹のEC「イセタンオンラインストア」で特別サイトを開設するほか、東京・日本橋にある新潟県のアンテナショップ「ブリッジにいがた」に期間限定店を出す。
また、魅力ある地域ブランドを開発・販売するため新潟博報堂と業務提携した。共同でプロジェクトチームを発足し、4月から民間企業や自治体に対し、商品開発から販売までを総合的に支援するサービスを始める。