《新天地で根づきゆく種》江原産業 柄を織り込む難しさ、面白さ

2024/04/24 07:58 更新有料会員限定


江原社長(左)と三木さん

 独特の光沢や陰影――ジャカード生地が持つ豊かさは、経糸と緯糸の組み方を指示する「紋図(もんず)」職人の腕で決まる。兵庫県出身の三木玲佳さんは21年4月に絹織物メーカーの江原産業(京都府与謝野町)に入社し、織りの楽しさの〝沼〟にはまり込んだ。

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「織り」で表現

 古くから「丹後ちりめん」で知られる京都・丹後地方は、シルク製品の産地として、今でも全国のきもの生地の7割を作る。同社は70年の歴史を持ち、織り組織の組み合わせで柄を表現するジャカード生地の図案から、組織(経糸・緯糸の組み合わせ方)を決める紋図、紋図で決めた織り組織をジャカード織機に伝える「紋紙」、製織までを一貫生産する。

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