新型肺炎の影響をアフリカに工房を持つ2社に聞く 雇用を守り変化に対応する

2020/04/15 06:29 更新有料会員限定


 アフリカ大陸でも新型コロナウイルスの感染が広がっている。衛生面の整備の遅れや脆弱(ぜいじゃく)な医療体制から、早くから国境封鎖や移動の制限、企業活動の制限を行っている。エチオピアで高級レザーバッグを作る「アンドゥアメット」の鮫島弘子代表と、ウガンダでアフリカンプリントのバッグや小物を作る「リッチー・エブリデイ」の仲本千津代表に聞いた。

(壁田知佳子)

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材料の調達に影響

エチオピア 「アンドゥアメット」鮫島弘子代表

 今もエチオピアにいます。エチオピアでは4月8日に非常事態宣言が発令されました。5人以上の集まりの禁止、貨物などを除く国境の閉鎖、スポーツの試合や行楽地などの営業禁止、握手の禁止などのほか、労働者の解雇や契約打ち切りの禁止、家賃の値上げの禁止などが発表されました。貧しい人へ配慮し、治安の悪化を防ぎ、かつ、ビジネスが止まることはできるだけ避けるような内容です。

鮫島代表

 非常事態宣言が出た時点では2ケタの感染者数ですが、医療体制が不十分なこともあり国は先んじて手を打っています。最初の感染者が出てすぐにバーなどの営業は禁止されました。街中に手洗い所を多数設置したり、文字が読めない人も感染防止の行動がとれるように、ドラマや歌など様々な手段で啓もう活動をしています。

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