全国シルクビジネス協議会が発足 日本のシルク再興へ

2019/09/17 06:27 更新


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 国産シルクの需要拡大と国内シルク産業の振興へ、シルクの川上から川下を結ぶ全国シルクビジネス協議会が13日、発足した。養蚕農家、シルク関連事業者および研究機関の連携を強化し、新しい商品開発や用途開拓を加速する。会長に就任した小林芳雄大日本蚕糸会会頭は、設立総会後の会見で「互いに情報交換し、需要を見据えた商品企画・開発に連携して取り組みたい」と話した。

 日本のシルク産業は、海外との価格競争や生活環境の変化、国内の繭生産農家の減少などによって衰退する一方、近年は、川上と川下企業による特殊な蚕品種を生かした純国産シルク製品の開発や、遺伝子組み換え蚕による機能性シルクの生産など「新しい動き」が出てきている。用途も従来の繊維製品だけでなく、医療や化粧品、食品といった様々な分野で「シルクや蚕の力を活用する研究」が進んでいる。ただ、認知や評価、生産体制などが十分でなく、産業化に至らないケースが多かった。

 産業全体で連携体制を構築することで、個々の取り組みでは難しかった生産や供給、販売の課題を解消する。情報やアイデアを共有・発信し、需要から研究テーマを探ったり、技術の製品化につなげる。養蚕農家の減少に歯止めをかけるだけでなく、織りや染色加工も含むサプライチェーン全体の維持も重点課題に挙げた。

 現在の正会員は、リバースプロジェクトトレーディング、マッシュビューティーラボ、ジェイアール東日本企画、大日本蚕糸会、群馬県、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)、東洋紡糸工業、島精機製作所、東京農工大学、興和の10者。五つの分科会(PR、蚕糸、新機能シルク、繊維、新用途)があり、会員はいずれかに所属する。

 初年度は、情報発信に力を入れ、幅広い関係者の参画を目指す。PR分科会では、日本のシルクの魅力を国内外に伝えるため、ウェブサイトやSNSを立ち上げる。11月に初めて日本で開催される国際養蚕委員会大会にブースを出す。オーガニックシルクの策定も検討する。

 同協議会の方針を提案する新蚕業プロジェクトを作成した農林水産省の生産局長は、設立総会で「今回の設立を機に、シルク利用に関する様々な分野において養蚕農家、シルク事業者、実需者のマッチングが進み、国産シルクの需要拡大、養蚕業の振興につながっていくことを期待する」と話した。

LEDライトを当てると蛍光色に光るなど遺伝子組み換え蚕による機能性シルクも注目

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