なんばシティ4~9月、売り上げ4.1%増

2018/10/30 06:25 更新


南館などのカジュアルファッションが好調

 南海電鉄が運営するファッションビル、なんばシティの上半期(18年4~9月)の売り上げが順調だ。9月だけは2度の台風により減収だったが、上半期全体では前期比4.1%増となった。化粧品関連、カジュアルファッションが好調な上、インバウンド(訪日外国人)売り上げも伸ばしている。来年春には大型改装を予定する。

(古川富雄)

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 上半期で最も好調だったのは、免税売り上げも多い化粧品。ファッション関連はエレガンスブランドがやや苦戦したが、ヤング、OL向けのカジュアルファッション、「ユニクロ」「無印良品」などの大型店が順調だった。秋物が立ち上がった9月以降はレディスファッションが4.7%増と春夏よりも伸び率が上がっている。

 全館に占めるインバウンドによる免税売り上げ比率は4、5月が8%台、6~8月が7%台で前年度実績の5.3%を大きく上回った。台風で関西国際空港が一時閉鎖した9月は5%に下がったが、10月は回復しているという。4月にアリペイ、7月にウィーチャットペイとスマートフォン決済を取り入れたことも売り上げにつながった。

 下半期は10月17日、隣接地に開業したなんばスカイオとの連携を強め、なんばパークスとともになんばの魅力発信に力を入れる。

 来春実施する大型改装は本館全体が対象で、8年ぶりとなる。周辺ファッションビルでは食をテーマとした改装が目立つが、なんばシティはファッション、化粧品に重点を置く。なんばにはないブランドなどを集め、目的を持って買い物をする人の呼び込みに力を入れる。

南館などのカジュアルファッションが好調


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