イオンモール橿原(奈良県橿原市)の増床エリア「ウエスト・ビレッジ」の別棟1層にオープンした「無印良品」の世界最大店舗は、リサイクルプロジェクト「リ・ムジ」の売り場にも力を入れている。循環推進の拠点として自社ブランドの衣類や生活雑貨などの資源回収と、リユース品やわけあり品、古家具、約2万冊の古本を販売している。
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ファッションはこれまでも、回収した衣類や生産過程で出たB品を活用し、リユースやリメイクした服やバッグを販売している。「染めなおした服」は、回収したシャツやパンツを藍色に染め直したもののほか、新店では店舗限定カラーとして奈良県で柿の加工時に出た廃棄予定の皮を染料の一部に使って染めたライトオレンジのシャツなどがある。
回収したオックスフォードシャツやオーダーカーテンの残反などを使って国内工場でリメイク縫製した「つながる服」や、生産過程でできた少しの汚れや傷がある部分にワッペンをあしらった「つくろう服」、回収した衣類からまだ着られるものを丁寧に洗ってメンテナンスした「洗いなおした服」も揃う。
特につながる服は既存店では、「入荷すると即完売する」ほどの好評ぶりで購入者層も幅広いという。
これまでリメイクはシャツだけだったが、同店のオープンを機にプルオーバーやカバーオール、トートバッグとアイテムの幅を広げた。
このほか、回収した皿やマグカップなどの生活雑貨から、まだ使えるものをクリーニング・修繕して販売もする。