遠州織物を主力にアパレルを企画、販売するハウス(静岡県浜松市)が自らの事業を、産地活性化の取り組みと結びつけながら展開している。遠州織物の魅力からブランドを起こし、魅力を商品に盛り込んで販売を広げてきた。産地が認知されることで、ブランドとしてもより価値が高まっていくとして、PRや技術交流など様々な活動を強めている。
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ブランディングも強み
遠州織物アパレルブランド「HUIS」(ハウス)がスタートしたのは14年。浜松市職員だった松下昌樹代表が当時、あまり認識していなかった遠州織物の魅力に出会い、織物の価値を洋服のものづくりを通して発信したいと考えて立ち上げたブランドだ。遠州織物は、シャトル織機を使い、低速で糸に遊びを持たせて柔らかく織り上げる。生産に時間がかかり、高価になるが、生地に空気を含んで膨らみのある高密度な生地が魅力だ。他産地にも見当たらない特徴を持つ遠州織物に魅せられ、アパレル業に乗り出した。
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