エースが若年層の新規客を取り込んでいる。ファッション性の高いデザインで、買いやすい価格と機能を両立したスーツケースがヒット。比較的手薄だった20~30代の新規客が増えている。
【関連記事】《トップインタビュー2026》エース社長 森下宏明氏 直営店と旅行客増で成長続く
きっかけは24年に立ち上げたZ世代向けバッグ・ラゲージ「エッジリンク」。ストリートテイストのバッグや、スケートボードを収納できるリュックなどが受け売り上げを伸ばした。
「エッジリンクを通して修学・卒業旅行など、若者のスーツケース需要の高さも見えてきた」(田中庸介マーケティング本部マーケティング部マネージャー)と、25年夏にスーツケース「クルーズボックス」を販売した。
重視したのは買いやすさ。荷室に素早くアクセスできるフロントオープンなどの機能を持ちつつ、若い客が初めてのスーツケースとして選べる価格帯を目指した。新たな工場を開拓し「賭けに出るつもりで」大きなロットを発注。税込み2万3980円~3万580円の価格帯を実現した。
デザインにも凝った。コンテナをイメージしたシンプルな見た目で、ポップな黄色や落ち着いたブラウンなど他にはあまりない色を揃えた。広告は、多様化する若年層に対応するため、ファン層が異なる複数のインフルエンサーやアーティストと組んだ。結果、同社が25年に出した約300型のスーツケースの中で最大の個数を売り上げた。26年2月には光沢仕上げの新シリーズを販売。限定品や協業品も増やす考えだ。
25年はエッジリンクも計画比2倍強を売り上げた。今後はラゲージ以外でもストリートダンサーと共同開発したリュックなど、アーバンスポーツを好む層に刺さる商品も拡充する。
