三越伊勢丹は百貨店婦人服の〝空白市場〟の開拓に着手し、伊勢丹新宿本店本館3階に新しく二つの編集ゾーンを設けた。「コンテンポラリー」は23年9月、「トラストスタイル」は24年1月にオープンし、上質で高感度な「新大人服」を提供する。ラグジュアリーブランドやモード系デザイナーブランドとの買い回りを促し、プレステージとモデレートアッパーの高グレードの中間価格帯を狙う。
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匿名感とトレンド
これまでもブリッジゾーンと呼ばれる中間価格帯を再構築する動きはあったが、一部にとどまっていた。今回はポストコロナによる大きな環境変化が背景にある。ラグジュアリーブランドの相次ぐ価格改定で、プレステージとモデレートアッパーの価格差が大きく広がったことだ。ラグジュアリー、モード系のブランドは百貨店婦人服で優位性を発揮しているが、上質なリアルクローズが欠落していた。
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