三越伊勢丹HD 天津に合弁で商業施設 日本商品、コンテンツ豊富に

2021/09/27 06:27 更新


 三越伊勢丹ホールディングスは、中国・天津で新たな商業施設、仁恒伊勢丹(レンハンイセタン)A館を9月30日にオープンする。子会社の天津伊勢丹と中国で不動産開発を行う仁恒投資集団が設立した合弁会社の仁恒伊勢丹商業が開発、運営する。三越伊勢丹グループの中国事業として6店目、天津市で三つ目の商業施設となる。

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 仁恒伊勢丹はA~Cの3館で、A、B館の上層部はレジデンス、C館の上層部はオフィスが入る複合商業施設で、B、C館は12月に開業する。

 A館の商業ゾーンは店舗面積約5万8000平方メートルで、地下2階~地上5階の7層で構成する。「ショッピングミュージアム」をコンセプトに、食品からライフスタイルまでの幅広いカテゴリーを網羅する。特に、中国で人気の日本のコンテンツ、商品を豊富に揃える。物販のほか、映画館、アミューズメント施設が入り、ファミリーで楽しめる時間消費型の商業施設となっている。

 食品スーパー、フードホール、書籍の「ツタヤブックストア」、カフェスペースを併設した「ローソン」の新コンセプト店、和食レストランのほか、ヨガスタジオ、ヘアサロン、エステサロンのサービス施設が入る。

 コスメの「イセタンビューティー」、婦人服やアクセサリーなどの自主編集売り場を配置する。子供服は体験型コンテンツを数多く導入する。

 立地は天津市中心部で、地下鉄2号線「東南角駅」に直結する。周囲1キロ圏内には天津有数の高級住宅街、大企業のオフィスビルが集積する。天津伊勢丹からは北へ約2キロの位置になる。

ファミリーで楽しめる時間消費型の商業施設となる(イメージ)


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