IoT(モノのインターネット)製品メーカーのミツフジは、クラボウと作業者の見守りなどを目的としたウェアラブルプラットフォームについて協業することで合意した。互いにウェアラブル分野で技術開発とサービスの提供を行ってきたが、今後は両社が持つ技術やノウハウを生かし合い、「共創プラットフォームの構築を目指す」という。
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ミツフジはウェアラブルソリューションを総合的に開発・提供する企業。独自開発の銀メッキ導電性繊維を使った電極を編み込んだスマートウェアで生体データを取得し、独自のアルゴリズムでデータの解析・評価まで行う。16年末には、これらの技術を活用した生体情報マネジメントシステム「ハモン」を発表した。
クラボウも18年春から生体センサーを搭載した衣料を使い、暑熱環境における作業現場のリスク管理を支援するサービス「スマートフィット」の提供を始めた。今後、クラボウはミツフジが開発したスマートウェアとトランスミッター(データ送信端末)を活用し、スマートフィットのプラットフォームとの連携を進める。今夏には作業現場で実証する予定だ。