チョコ新潮流、店内で豆から一貫生産

2015/05/27 06:56 更新


 ライフスタイルブランドを扱うベース(山下貴嗣社長)が、東京・富ヶ谷に14年末にオープンしたチョコレート専門店「ミニマル」が好調だ。工房を併設しており、厳選したカカオ豆からチョコレートを作る全製造工程を一貫して行う〝ビーントゥーバー〟のスタイルを打ち出している。今後は、「百貨店やショッピングセンター内への出店やファッションブランドとの協業も視野に入れている」(山下社長)。

 販売しているのは、現在チョコレートにおいて世界的なトレンドとなっている「タブレット」と呼ばれる板チョコ(900~1300円)。高品質のカカオ豆を世界中から選んで仕入れ、店舗に併設する工房内で毎日挽いている。焙煎・摩砕・調合・成形まで全工程を行っており、店内にはカカオの香ばしい香りが充満している。

 ミルクやバターは一切使わず、カカオと砂糖のみで作っているが、ミルクが入っているようなマイルドさがあり、豆の産地や配合だけでも味・香り・甘さにバリエーションがある。

 店舗では、豆から作るチョコのワークショップやテイスティング会も定期的に開催。夏に向けてはカカオ豆本来の味わいを生かした新商品として、フレーバーアイスクリームやアイスドリンクも開発中だ。

●ビーントゥーバー 米国発で世界中に広がっているチョコレートの新潮流。文字通り、カカオ豆からバー(板チョコ)までを一貫して生産すること。カカオ本来の味や香りが楽しめる。

商品は種類別にアルミのパッケージに入れて販売している
商品は種類別にアルミのパッケージに入れて販売している

 



この記事に関連する記事