仕事に使っている国内メーカーのスマートフォンは、以前はスペックに難がありデザインもイマイチだった。機能も見た目も残念では、人間だもの愛着が湧かない。そんななか発売された新機種は、機能がアップしただけでなく見違えるようにモダンなデザインに生まれ変わった。
興味が湧いてホームページを見てみると、「世界でも通用するブランドにしたい」という思いがあったそうだ。ブランドにおいて商品のデザインは非常に大切で、イメージを補完するものだ。そのため大きく刷新する必要があると考え、コンセプトから練り直したという。
抜本的にチェンジするために、外の風を入れることも有効だ。実力派のプロダクトデザイナーを迎え、新しい方針を固めていった。
デザインをおろそかにすると、結果的に使い勝手の悪い商品になるというのはよくある話。機能至上主義が行き過ぎた商品も同様だ。その理由はきっと、想像力や配慮というデザインが欠けているからかもしれない。
スマホのパーツの配置バランスなど、利用者がどのように感じるかを考慮した商品には愛を感じる。そのおかげで、個人的にはメーカーに対する信頼まで高まったような気がする。デザインの力は大したものだ。ということは、名刺や郵送物などに意識を配るだけでも企業の価値は変わるのかもしれない。