《めてみみ》今の環境

2024/03/27 06:24 更新


 進化・変化が中国は速いと言われる。活発すぎる街の再開発が端的な例だが、「即結果」という中国人の稼業への思考も変化を促進させる部分である。

 例えば、ファッションデザイナーだと、日本人がブランドを起こす場合、コンセプトやイメージを優先し、3年後に結実させたいと考えるところ、中国人はコンセプトは二の次。商品のディテールや自身の経歴といった領域で短時間での成果を求める。営業重視で卸先に他ブランドより優先販売してもらうためサービスも過分に行い、投入1カ月で「なぜ売れないのか」と問うという。中国では普通の思考といえようか。

 上海ではファッションウィークが始まった。景気低調のためか、初日の各会場の来場は活発といえなかったが、ランウェーショーを行ったブランドには、取引先中心に客が詰めかけ、ファンビジネスは中国でも熱いことが分かる。日本ブランドも今後、国内の大きな成長はないと考え、巨大な中国市場での卸開拓を目指して出展している。商品力やコンセプトで買い付ける中国人バイヤーも一定数おり、そうした店に選ばれるかに期待がかかる。

 ただ、ブランドコンセプトを前面に出しても、販売環境も異なり、なかなか伝わらないことも多いと聞く。中国のファッション環境や思考を知っておくことも進出には重要である。



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