《めてみみ》働きがいのある職場

2019/12/02 06:24 更新


 長時間労働の是正などワークスタイル改革が企業の課題になっているが、「社員が働きがいを持たなければ、制度や仕組みを見直しても働き方は変わらない」という声を聞く。ノー残業デーや有給休暇取得日を設けても、持ち帰った仕事を自宅でこなしたり、タブレットで日報を提出すれば直帰できる仕組みにしてもその作成のために帰社してしまう。社員は社員で、「仕事量が減ってないのに、労働時間だけを減らすことはできない」と不満を募らせる。

 地方都市の専門店で閉店時刻を早め、社員は閉店と同時に帰宅するようにした。閉店後の作業は翌日に持ち越し、開店前に済ませる。空いた夜の時間を、家族や友人とゆっくり過ごしたり、趣味やスキルアップに使える。それを接客に生かせば、顧客からの評価が高まり、働きがいにもつながる。

 多くの企業が社員の離職に悩んでいる。地方の小規模な専門店ならなおさら。大きな不満があるわけではないのだが、何となく働いて、何となく辞めてしまうケースも多い。閉店を早めた専門店のオーナーには「何のために自分は働いているのか、しっかり見つめて欲しい」という思いもある。

 改革すべきは、社員が働きがいを感じるような環境や風土なのだろう。働きがいのない職場で、時短を叫んでも、社員には働かせ方改革としか映らない。


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