《めてみみ》店のルール

2018/02/27 04:00 更新


画像はイメージです(Roman Tiraspolsky Shutterstock.com)

 販売員が店頭に立つ際の服装は、店によってルールが決まっている。チェーン専門店やSPA(製造小売業)の場合、自社ブランドで全身まとめるのが鉄則というところが多い。

 セレクトショップだと、コーディネートに一定の割合で、自店の商品が入っていれば、自社で扱っていない商品、例えば古着とか着てもオーケー。ただし、競合の店のオリジナル商品を着るのはNGになるようだ。

 そのシーズン売る商品を着るべしというルールの店もあって、いま時分なら、まだ寒いけれど、春物を着て店に立つことになる。またシーズン商品でも、売りきれた服は、客から欲しいと言われても在庫がなく、機会ロスになるので、もう着てはいけない、という決まりもある。

 先日、パタゴニアの直営店で買い物をした時のこと。試着したパンツを鏡に映してチェックしていると、店員さんがこんな風に話しかけてきた「ウチのパンツ、最近良くなったんですよ。あ、自分が今日はいてるのはリーバイスですけど」。

 レジでは別の店員さんが前シーズンのフリースを着ていて「これ、今日みたいな気温の日はちょうどいいんですよね」と教えてくれた。環境へ配慮する姿勢が鮮明なブランドだから、というのもあるのだろうけれど、これくらい肩肘張らない感じの方が、リアルの店では買い物がしやすい。



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