上海の地下鉄、バスやエレベーターの中でCMが流れている。夏休みに入ったこともあり、水をテーマにした遊園地の宣伝も見かけるようになった。日本と同じか、更に大規模な施設だ。仕事で外灘へ行ったら遊覧船乗り場で釣り糸を垂れている人が何人もいた。暑い日差しのもと、じっと釣りざおの先を見つめる姿は日本と同じ。
余暇の過ごし方も多様化している。夜、最寄り駅からの帰り道にジョギングをしている人によく出会う。以前なら欧米人がほとんどったが、最近は中国人も多い。繊維業界の展示会へ行った際、隣の会場のフィットネス関連の展示会ものぞいてみた。大きな展示会場には海外だけでなく中国企業が関連機器を出展していた。残念ながら衣類はほとんどなかった。
こちらでは年々、ネット販売の比率が高くなっている。特に衣料品では、その伸びが大きい。ネットで販売している商品は安い商品が圧倒的に多い。スポーツ衣料を中国で販売する日本人に話を聞いたら、競技用の分野では日本をはじめとする先進国のブランドが強みを発揮できるが、レジャー用では難しいとのこと。ネットでは、機能を訴えるのが難しく、どうしても価格に引っ張られてしまうのだという。ネットの活用は日本以上に進んでいる。日本製品の持つ高い機能性を表現する方法はあるような気がする。