メルカリ 直近1年間の利用動向 オフラインでの顧客接点を強化

2020/07/08 06:29 更新


 フリマアプリ「メルカリ」は2日にサービス7周年を迎えたのを機に、直近1年間のメルカリの利用者の動向について発表した。

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インドア向け伸ばす

 メルカリで取引されているアイテムのカテゴリー別シェアは、エンタメ・ホビー22%(2年前は18%)、レディス21%(26%)、メンズ16%(17%)、コスメ・美容9%(7%)、スポーツ・レジャー6%(6%)、その他14%(14%)となった。本やゲーム、おもちゃなどのカテゴリーが最も高い構成比になった。新型コロナウイルスの感染拡大などでライフスタイルが変化して、インドア向けのカテゴリーが増えていることがわかる。

 取引ブランドのランキングでは、「買われている」「売られている」ともにユニクロが3年連続で1位となり、「殿堂入り」した。そのほかにもファストファッションからハイブランドまで多様なジャンルが売買されていることが分かる。18年ランキングとの比較では、買われているブランドに任天堂や「ザ・ノース・フェイス」が新しく浮上した。ここでも新品市場で売れているものが二次流通でも売れていることや、インドア向けのアイテムが伸ばしていることを示した。

 サービス開始以来の最も高値で売れた商品は、「ハリー・ウィストン」655万円の指輪だった。


幅広い客層取り込みへ

 メルカリとしての取り組みを振り返ると、リアルでの顧客接点を拡大した1年間になった。認知は一定あるものの、売ったことがない消費者はまだまだ多く、高齢者やファミリー層など幅広い客層を取り込むには、リアルでのイベントや場所が必要と考えている。

 コンビニエンスストアなどでオリジナルの梱包(こんぽう)資材の販売を開始。販売拠点は全国4万カ所、月間販売枚数は100万枚を超えるようになった。使い方などを説明する「メルカリ教室」は333カ所で4800回以上開催して、約2万人が参加。

 6月には新宿マルイ本館に「メルカリステーション」をオープン。「初の旗艦店で、メルカリを体験しながら学べる」(同社)といい、メルカリ教室を開催したり、売れた商品を梱包・発送できるスペースもある。7月には2号店をららテラス武蔵小杉に開設するなど、出店も積極的に進めている。

出店を増やしている「メルカリステーション」


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