ストックホルムで行われたスウェーデンファッション協会による「ファッションX」期間中にはショールームも開かれた。どのブランドもスタジオやヘッドクォーターでのアポイントメントで、クリエイティブチームと密に話す機会となった。
【関連記事】《マスイユウのファッションロードトリップ》ファッションX㊤ ストックホルム発、若手デザイナーの祭典
「レイヴ・レビュー」は20年にLVMHヤングファッションデザイナープライズのセミファイナリストに選ばれたサステイナブル(持続可能な)ブランドだ。22年春夏でミラノ・コレクションデビューを果たした。お得意のアップサイクリングではチェックのウールコートやスリーブがオープンになったケープ風のセーターなど、ビンテージのパッチワークが目を引いた。
この秋にドーバー・ストリート・マーケット・キンザで期間限定店を開催したのは「エイティーズ」。スニーカーからハイヒールまで、全てユニセックスのシューズやデニムでスタートして、90年代テイストのアパレルへと拡大した。いち早くジェンダーレスを取り入れて10周年を迎え、CEO(最高経営責任者)のジョナサン・ハーシュフェルドの自宅でカクテルも供された。市内中心にある店にも立ち寄ったが、地元では我々が抱く〝おしゃれな若者(ジェンZ)〟的なイメージよりも幅広い年齢層に親しまれているようだ。