ストックホルムで23年11月初旬、スウェーデンファッション協会による「ファッションX」が開催された。2回目となる同イベントは、ショーやプレゼンテーションと共に、トークセミナーやブランドによる食事会、さらには自然派の北欧らしいハイキングとフルスケジュールだった。
(ライター・益井祐)
街をあげてのイベントのようで、オープニングディナーはスウェーデン人ですらあまり入ったことのないというストックホルム市庁舎で行われた。あのノーベル賞の晩餐(ばんさん)会が開かれる由緒正しい場所だ。
2日目は街の中心から20分ほどのところにあるクリエイティブハブで、英国『デイズド』誌によるトークセミナーで始まった。三つのトピックスの中で最も興味深かったのが、独自の調査によるジェンZの動向だった。同じ会場では新しい若手デザイナーのサンプリングやプレゼンテーション、生産をサポートするプラットフォームも紹介された。
街に戻るとジュエリーの「オールブルース」がショップで「ピーター・ドゥ」とのコラボレーションのローンチをしていた。ベッドウェアの「マグニバーグ」にはラウンジウェアやストールも。様々なベッドルームを使ったビジュアルは好感度が高い。「アワーレガシー」は「アルマーニ」のデッドストックを使ったコラボレーションの発売前日プレビューを開催した。デザインにも「アルマーニ」の持つモダニズムを取り入れた。