「ファッションウィークでしたか? でも、今回は人が少なかったですね」。帰りのコペンハーゲン空港で自分をファッション関係者と察したエアラインスタッフから言われた。例年に比べると会場周辺が寂しかったのは確かだった。
コペンハーゲン・ファッション・ウィーク(CPHFW)が8月5日から5日間にわたり開かれた。CPHFWといえば大手ブランドを招待したり、コラボレーションしたい人気デザイナーがいたり、ストリートスタイルが盛んだったりと、北欧を中心にインフルエンサーにとっては夏のポイント稼ぎの場。そう、〝インフルエンサーファッションウィーク〟といっても過言ではなかった。
しかし、今シーズンはパリでの発表がうわさされる「ガニー」や10周年の「サクス・ポッツ」がショースケジュールから欠落、「サムソー・サムソー」のようなインフルエンサーと関わり合いの強いブランドはイベントのみと求心力に欠けた。確かにCEO(最高経営責任者)のセシリー・ソルスマルク氏はオープニングスピーチでデンマークのファッションビジネスの厳しい現状について触れていた。
(ライター・益井祐)
スケジュールは若干寂しい印象ではあったが、次世代にスポットライトが当たるいい機会だとポジティブに捉えたい。特に初日は若手デーであった。