毎日新聞社は22日、2018年（第36回）毎日ファッション大賞の表彰式を都内で開いた。年間を通じてファッション分野で優れた成果を上げた人に贈られる大賞は、「トーガ」の古田泰子さんが受賞した。
97年にトーガを設立した古田さんは、毎日ファッション大賞で03年に新人賞、09年に大賞を受賞し、今回で3回目の受賞となる。05年にパリ進出、14年からロンドンコレクションでショーを行い、昨年は20周年のショーを東京でも見せた。新しい見せ方に挑戦し続けるクリエイションが評価された。「節目、節目に名誉ある賞をいただけてうれしい。スタッフとともに、何とか一石を投じたい、多様化する中で自分たちにできることは何か、考えて取り組んでいます」と古田さん。
会社を設立して5年以内の新人デザイナーに贈る新人賞・資生堂奨励賞は「アキコアオキ」の青木明子さんが選ばれた。ファッション界の発展に寄与し、功績のあった人に贈る鯨岡阿美子賞は、アートディレクターの仲條正義さん。11年まで、資生堂の企業文化誌『花椿』のアートディレクターを40年以上務め、ファッション関係者に影響を与えたことが評価された。
社会的なインパクトのあった話題賞は「ゾゾスーツ」のゾゾが受賞し、開発担当の伊藤正裕取締役が賞を贈呈された。
