商品を売る期間を定めよう!④
前回の記事では、Dさんの組織の過去数字を基に、次シーズンの春・夏商品に関する売上構成に関する、仮説?を立ててもらいました。
*マサ佐藤氏の過去ブログ
へい。もう一度復習してみますと、以下の通りになります。
→3月から夏物商品は入荷させる必要はない
→3月はしっかり春物商品をしっかりと売っていく
→5月以降は、春物の売上構成を下げる。追加もできないようにする。そして、夏物をしっかり売っていく
→しかし、4月の夏物商材は、追加商品やその後の動向をみることにおいて大事なので、計画を緻密にする
Dさん。復唱ありがとうございます。ではDさん。実際に数字を入力してみましょう!
へい。了解しました(''◇'')ゞ
・・・・・・・・・・(Dさん数字入力中)・・・・・・・・・・
せんせ。できました(''◇'')ゞ
では、皆さんDさんが作成した図をご覧ください。
( 一一))これだけでは、ただの数字の羅列で、皆さんにはさっぱり理解できないですね。ということで、過去2年の数字の対予算比を記した図を以下に付け加えます!
Dさん。読者思いでエライ(/・ω・)/
ということで、以下の図をご覧ください。
では、これらの数字の説明をしてください。
へい(''◇'')ゞ まずは、冒頭にも述べましたが、私が前回立てた仮説は以下のようになります。
→3月から夏物商品は入荷させる必要はない
→3月はしっかり春物商品をしっかりと売っていく
→5月以降は、春物の売上構成を下げる。追加もできないようにする。そして、夏物をしっかり売っていく
→しかし、4月の夏物商材は、追加商品やその後の動向をみることにおいて大事なので、計画を緻密にする
この上記の仮説に基づいて、
① 3月の夏物の売上構成比は0%にした
② 4月の春物の売上は、前年比で101.3%。前前年比で106.7%にし、4月の春物販売を強化
③ 5月以降の夏物の売上構成を大幅にアップ。昨年のように春物の追加ができないよう数字計画を意識した
簡単にまとめるとこんな感じでしょうか(;^_^A
ブラボー!!!素晴らしい! 数字表現だけでは、意図が伝わりにくかったですが、Dさんのわかりやすい説明で、私もDさんが作成した、春夏商品の売上予算の”意志”と”仮説”を感じることができましたよ(^^)
ありがとうございますm(__)m ただ、私が立てた仮説を、春夏商品の売上予算作成だけの数字では、表現することができなかったのですが、表現できない部分は、他の項目や期に入ってからの実践の段階でカバーしたいな。と思っています(^^)
Dさん。補足説明までありがとうございますm(__)m 今回は、あくまでDさんの組織の実情をモデルとしたケースなので、皆さんが思い描く数字の推移とは、違うかもしれません。ですが、今回のケースはあくまで参考にしてただき、皆さん方のショップ・ブランドの”適時””販売期間”に関する予算設計にチャレンジしてみてください。ではDさん。確認です。Dさんに春夏商品の月別売上構成比を設計してもらいましたが、そうすると、月別の春・夏商品の売上予算金額が出てきましたね。
ですね。結果。この半期で春物の売上予算は4億5,600万円。夏物商品は5億4,400万円という数字が具体的に出てきました。以前、せんせから教わった”売れる分だけ仕入れる”という考え方に基づけば、これが、仕入予算のターゲットの一つとなるのですね。
はい。その通りです。では、今回の講義はここで終わりして、次回は先の段階に進んでいきます。
では、皆さん。次回もお楽しみ(@^^)/~~~
佐藤正臣
95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。www.msmd.jp