三菱ケミカルが初のアパレルブランド 「ソアロン」使い完全受注生産

2021/03/02 06:29 更新


ボーダーレス、ジェンダーレス、トレンドレスがコンセプト

 三菱ケミカルは同社として初のアパレルブランド「age3026」(エイジ・サン・マル・ニー・ロク)を立ち上げた。同社が世界で唯一生産するトリアセテート「ソアロン」を使い、クリエイティブオフィスイオがプロデュースしたジェンダーやトレンドにとらわれない服を完全受注生産で販売する。

 3月1日に公式サイトを開設し、販売を始めた。同社の繊維事業はこれまで原糸・原綿、テキスタイルのBtoB(企業間取引)が中心で、BtoC(企業対消費者取引)のアパレル製品は初めて。掲げる「KAITEKI実現」のビジョンに沿い、地球規模での環境課題を一人ひとりの意識から解決したいという思いでスタートした。

 アートとデザインをテーマに企画・プロデュースを行うクリエイティブオフィスイオが参画、「1000年先の未来まで美しい世界を紡いでいきたい」との思いを込め、5年後の26年に考えることから始め、未来に向けてネーミングした。

 木材パルプを原料に、天然素材と合繊の良さを併せ持つソアロンを使用。折り紙からインスピレーションを受けた直線的なデザインで、リラックスとフォーマルを兼ね備えたシンプルなモノトーンのアイテムで構成し、ジャケット(4万2900円)やパンツ(3万1900円)などを企画。ビジネスや日常生活を超えた①ボーダーレス、性別ではなくサイズで選ぶ②ジェンダーレス、長く着られる③トレンドレスをコンセプトにする。

 在庫ロスをなくすために完全受注生産とし、糸・生地・縫製全て日本製。今後は海外市場向けも計画している。

千年先の未来への思いを込めた

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