【パリ=松井孝予通信員】仏LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトングループは、世界70カ国15万人の社員のために、福利厚生基金「LVMHハートファンド」を創設した。3000万 ユーロ を割り当ててスタートし、社員が匿名で内密に相談できるホットラインを開設する。
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この新しい福利厚生は、同グループが15年前から取り組んでいるCSR(企業の社会的責任)の一環。一身上の困難な状況に直面している社員や、不意の出来事に見舞われた社員に、速やかに救済金を給付し、ソーシャルや心理的なケアも行う。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響にも配慮する。
ベルナール・アルノーLVMH会長兼CEO(最高経営責任者)は、「企業の成功は業績だけでなく、社会的貢献と社員を支えることができるかで評価される」とコメントした。