【ロンドン=青木規子】24年春夏の新作を揃えたロンドン・ファッションウィーク・セプテンバー2023は、エレガントなラインを描くフェミニンなドレススタイルが広がっている。Aラインにフィット・アンド・フレア、シースライン。ロンドンならではのガーリーな装飾に加え、ノスタルジックな花柄や淡いカラーパレットで柔らかく彩る。立体的なフォルムを、軽やかに仕上げるのがポイントになっている。
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JWアンダーソンから招待状とともに届いたのは、子供が使うようなカラー粘土。ここ数年、新しいフォルムを探求し続けているジョナサン・アンダーソンは、ファーストルックに粘土で形作ったフーディーとショーツを見せた。フーディーは、首をすくめ、肩をすぼませたようなシルエットで、両手を突っ込んだカンガルーポケットはたわんでいる。それは寒さで体を縮こまらせているよう。粘土でつぼを作る要領で服を作り、人の一瞬の動きを封じ込めた。
アイテムは引き続き、日常着がベースにある。タンクトップやシャツ、チノパンツ、MA-1。これらのデイリーウェアに、通常とは少し違う張りや膨らみをプラスしている。
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