ロンドン・ファッションウィーク・フェブラリー2023は、あわただしくそのスケジュールを終えた。実力派ブランドが自らのオリジンに立ち返ったコレクションを披露した。中国系デザイナーや新進ブランドも相次ぎショーを行ったほか、バーバリーは新しいデザイナーを擁しての初のコレクションに世界からジャーナリストを集めた。
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バーバリーはダニエル・リーによる初のコレクションを披露した。ショー会場にはバーバリーチェックのブランケットに包まれた座席、その上にバーバリーチェックの湯たんぽが置かれている。メゾンのアーカイブを強く意識させるショー会場に登場するのは、やっぱりバーバリーの伝統を背景にしたアイテム。フェイクファー襟を飾ったラップコート、バーバリーチェックのニットとスカートのセットアップなどが次々と現れる。チェックはパープル系や赤、イエローなどの同じトーンで全身をまとめるのが基本。セットアップのほか、タイツや手元に抱えた湯たんぽまで、同じ色柄で揃えてインパクトを作る。
バーバリーチェックと並んでキーとなる柄はカモの連続柄とバラ。カモが連なるマルチパターンを鮮やかな色にのせる一方、バラはグラフィカルでありながら重厚さを感じさせるトーンで表現される。騎士をかたどったバーバリーのアイコン柄を描いた四角い布を巻き付けるようにしたドレスや、ブランケットのようなアイテムもある。細かな花びらのような刺繍のドレスやフェザー刺繍のドレスなど、手仕事を生かした繊細なドレスも見せた。