23年秋冬ロンドン・コレクションは、この間のビッグトレンドとなっている体を意識したデザインやミニマリズムが継続している。ミニマルな中にアートの要素を取り入れたり、ボディーコンシャスの中にグラフィカルなカットを取り入れたり。そんなデザインが目立つ。
(写真=クリストファー・ケインは大原広和)
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JWアンダーソンはアーティストのマイケル・クラークとコラボレーションしたコレクションを見せた。円形のステージの中央には、グラフィックを生かした巨大な箱が置かれ、モデルたちがそのステージをぐるりと回って新作を見せる。とはいえ、それはかなり既視感のあるもの。ヘムにふくらみを入れたディテールやギザギザに切り込んだパンツの裾、スクエアなフォルムが肩やウエストに揺れる。ミニマルな中にディテールで変化を付けるジョナサン・アンダーソンの得意とするデザインがいっぱい。