25年のファッションシーンを振り返ってみると、デザイナーブランドのビジネスにおいて大きな転換点となった一年といえる。一つは、パリやミラノで発表する有力ブランドのデザイナー交代が一気に起こった年であること。もう一つは、改めて日本のデザイナーが持つ可能性が明らかになったことだ。
(小笠原拓郎編集委員)
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伝統と個性のバランス
毎年のようにデザイナー交代劇が起こってきたが、秋に行われた26年春夏ファッションウィークでは、これまでにない規模で新体制によるショーが行われた。パリでは8ブランド、ミラノでは4ブランドが新たなデザイナーによるデビューコレクションとなった。
デザイナー交代は、インディペンデントから大きなグループの傘下のブランドまで幅広い。特に世界的な売り上げ規模を誇るビッグブランドのデザイナーが交代したことが話題となった。そこで注目されるのは、デザイナー交代によって、今後どういうブランド戦略をとるのかだ。
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