ロンドン・ファッションウィーク・フェブラリー2025は2月20日夜から24日まで開催される。最終日は夜の「バーバリー」を含めフィジカルの発表は六つで、21のデジタル発表がこの日にまとめて行われる。年々減少傾向にある参加ブランドはさらに減り、会期が1日短縮した。実質的には3日間で、前後にわずかなショーとプレゼンテーションが加わる格好となっている。
必見の新進・中堅ブランドが減り、「JWアンダーソン」も不在だが、「S.S.デイリー」の参加が直前に発表されたのは朗報。1月のパリでの発表をキャンセルしたメンズとウィメンズの両方を見せる。
今年度の新人支援プロジェクト「ニュージェン」受賞ブランドは20あるが、ショーやプレゼンを行うのはそれぞれ5ブランドずつ。会場費はもちろん、ショーや新作制作の資金援助も得られ、パンデミック(世界的大流行)以前はほぼ全ブランドがフィジカルでの発表を行っていた。中堅、新人ともに年2回、多くの新作を作りショーで披露するというファッションシステムからの離脱が後を絶たない。
そうした中、協会は最終日にニュージェンの合同展示会を開催する。「キャロライン・ヴィット」「ヨハンナ・パルブ」「マーシャ・ポポヴァ」など今回はデジタル発表となっているブランドに加え、ショーデビューする「ポーリン・デュジャンクール」など8ブランドが集まる。
ニュージェン以外の若手では「ジャワラ・アレイン」のショーデビューが期待される。外国からの参加はほとんどないが、「トーガ」が前回に続きショーを行う。
(ロンドン=若月美奈通信員)