「ケイスケヨシダ」(吉田圭佑)は7月24日、東京・エストネーション六本木ヒルズ店の1階で、26年春夏のショーを単独で行った。ウイメンズのテーラードスタイルを軸に、崩れたディテールを作り、柔らかであいまいな輪郭を強調した。
テーマは「リフレッシュ&リラクゼーション」。現代の都市空間で自立して生きる人の姿と「意図せずこぼれ落ちる疲弊感や素顔」を描いた。オーバーショルダーのソフトスーツは、ピークトラペルがくちゃっとゆがみ、膨らんだ襟が緩やかに首元を覆う。
タイトスカートも着崩したようにドレープを寄せる。ゆがみやいびつさといった違和感を柔らかなニュアンスに置き換え、体を包むように表現する。

トラウザーのフロントを切り開いてベルトの位置を襟として変容させたテーラードジャケット、同様の手法で作ったノースリーブのプルオーバーもある。

(須田渉美、写真は加茂ヒロユキ)