有力ショップの24年春夏は、テーラーリングのアイテムやテキスタイルを生かしたミックスコーディネートがトレンドとして広がった。メンズライクなすっきりとした印象に、90年代のスポーツ要素やランジェリーアイテムを掛け合わせ、アクティブな女性らしさを感じさせている。(価格は税込み)
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スポーツアイテムに着目
レイビームス ディレクター 長塚理沙さん
テーマは「スポーツシック」。スポーツアイテムに着目、女性らしいスタイルへとミックスして見せていく。ナイロンのトラックジャケットにスカートをセットアップ、スーツ地のビュスティエをレイヤードする。またはカットディテールの入ったトラウザーを合わせるなど、テーラーリングのミニマルなムードを反映する。
スポーティーなメッシュを使ったトップやミュールサンダルも揃えた。フェミニンな印象を作るのは、ランジェリーのアクセント。初めてボディースーツを扱うほか、シャツの裾をボディースーツ風にカットした。
また、秋冬も人気のデニム系の商品を充実。レイヤードパーツに変形できるビュスティエ型トップなど、着こなしの幅を広げるアイテムを企画した。
バランス変化で楽しむ
サードマガジン クリエイティブディレクター 中山彩子さん
外に出かけたいムードは一層強くなり、ファッションを楽しみたい、リゾートに行きたいという気分が高まっている。ファッションを大人が楽しむというブランドコンセプトを大切にしながら、ベーシックを進化させた。
定番のジャケットやシャツはショート丈、シックなツイードジャケットはラフに着られるように大きめに仕上げた。デニムパンツはスラックス型に。奇をてらうのではなく、コントラストを効かせている。
トラディショナルなグレンチェックのジャケットもかなり短め。合わせるハイウエストスカートは、胸下から腰までをコルセットのようにシェイプさせた。バランスが変わるだけで新しいスタイルが完成する。