25年春夏のレディスシューズは、柔らかさのあるスニーカーのバリエーションが広がった。ベージュ、ペール系のグリーンやブルー、パープルなどの寒色系がキーカラーとなる。異素材コントラスト、緩やかな曲線、クラフト感のあるディテールに特徴が出ている。
(須田渉美)
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有機的な線がトレンド
軽さを利点とするニット製スニーカーが一段とデコラティブになった。
「グラウンズ」がデザイナーのベルンハルト・ウィルヘルムと協業する新作は、立体的な編み地が目を引くソックス型のスパイキーブーツ。ストライプ柄のロープと楕円(だえん)のモチーフがゆるゆると連なる。ウィルヘルムらしいテクスチャーの遊びで心が温かくなりそうだ。ピンク・ベージュ、グリーン、ブラックの3種類があり、アイコンのソール「ジュエリー」も配色を合わせてマットカラーにして品のあるムードで見せた。
異素材ミックスに独自性を出す「ベジ」は、カラフルなニットスニーカーを企画した。今春夏は海をテーマに、再生ポリエステル糸を使って潮の流れをアシンメトリーな柄をジャカードニットで表現した。配色と編み地の密度を変えてメリハリを付ける。カーブを描く「ヴィブラム」ソールは、オレンジ、グリーンのオリジナルカラーで、アッパーの配色に調和させている。